面白半分 猫半分

人としての面白半分な日々と、猫とともに面白半分な日々。熊本在住。頭も半分、おバカさん。

山の精を浴びに行く

前回の2023年極私的山開きから、あっという間に時間が経ってしまった。 (6月18日)天気予報は曇りのち晴れ… これはあくまでも下界の天気予報。朝7時過ぎに家を出て、山に向かえば向かうほど 雨脚は強くなる。重く暗い空…とても晴れそうにない。だが、もともと…

映画「怪物」(是枝裕和 監督)を観た。

"> ">(ネタバレなしの、ただの妄想、極私的感想なり)田舎のショッピングセンターに併設された、日曜の昼下がりのシネコン。いくら話題の映画でも観客はまばら。シニア割りで安く観れた。 映画のパンフを読むに、脚本家の坂元裕二氏が「怪物」のシナリオを書…

東京から帰ると、紫陽花は満開だった。

無事に東京から帰り、頭の中も心配するほどおかしくなかった。今時は気圧頭痛と言われるのか、雨が降ったり曇ったりして空気が重くなると、気分も重くなる時がある。 6月は紫陽花の季節と言うけど、これまではわざわざ写真を撮りに行く気はしなかった。ただ…

「4月になれば彼女は (その3) 」

「4月になれば彼女は(その2)」の続き 熊本から新幹線で東京に向かった。もともと飛行機が大嫌いで、5年前の脳の手術の後遺症で飛行機での気圧変化で頭の中がどうなるか不安だった。1月前にも頭痛がして市内の脳外科でCTを撮り、すでに今年2回目、もうや…

4月になれば彼女は ( その2 )

もう5月も末になった。40年来の友人のN女史が、がんに侵されたという情報を東京で古書店を営む丸ちゃんからのラインで知ったのは3月の始めの頃。「四月になれば彼女は」というブログを書いたのが3月18日。 去年の暮、違うグループのカミやんから、みんなで…

石木ダムと五木ダム。棄民と愚民…よろしくチャットGPT

長崎県の石木ダムが酷い。非道どもが村の田を荒らしまくっている。石木(こうばる地区)の農家が、長崎県の役人から田植え前の用水路を破壊されているのに、周りは見て見ぬふり。誰も助けようともしない。石木ダムは今から約50年前に計画された灌漑用のダム。…

「シニア右翼」(古谷経衡著 中公新書 ラクレ)を読む。

新書ながら大書・名著なのだ。最近の世間の動向について色々疑問に思っていたことが、この本では分かりやすく、きちんとしたデータをもとに著されている。 「なぜシニア右翼が増殖したのか?」そんな事、日頃、漠然としか感じていなかったけど、悲しいかな、…

2013 極私的山開き

2023年4月30日が極私的山開きの日だった。 晴れの天気予報なるも朝から小雨が降り、二本杉は寒かった。 駐車場は多くの車が停まり、たくさんの登山客で賑わいを見せていた。 足ならしとして、雁俣山への道を辿る。 根性なしの自分は山頂を目指すのではなく、…

縄文聖地巡礼と坂本さん。

音楽家の坂本龍一さんが亡くなった。 去年知ったことだけど、坂本さんも縄文ファンだった。 隣町の床屋のオヤジ(高校からの友)に、 坂本さんのような髪型にしてくれと言う。 オヤジは「そがんこと、でけん」と答える。 仕方ないので後頭部を大分刈り上げても…

京都にZABO ( ザボ ) という喫茶店があった。

前回の記事に続いて、今回も京都の思い出を勢いにまかせて書こうと思う。 昔、河原町三条から少し上がった東側、朝日会館の横の古びたビルの地下にJAZZ喫茶「ザボ」があった。全盛期は確か1970年代から80年。階段を降りて、ドアを開けると店の中はL字型…

京都 一乗寺 萩書房に行った。

久しぶりに京都に行き、一乗寺の「萩書房」に行った。店主の井上さんとは、もう30年近い仲なのだけど、お互い人見知りで、ほとんど話はしたことはない。それでも30年近い関係と言いうのは不思議なものだ。京阪から、出町柳、そして叡電で一乗寺に降り立つ。…

価値と無価値

テレビの「なんでも鑑定団」が好きなのだ。 熊本では毎週土曜・日曜の昼12時から放送される。再放送だけど。 好きな理由は、まだ知らぬ作家の作品を知るきっかけになる事。全然知らなかった人が、とんでもない作品を作っていたんだなぁと感心する。 それと、…

「一心腐乱」に落胆す。

2023年、我が町の統一地方選挙、県議会議員選挙が終わった。 悲しいことに、新しい立候補者が登場せずに無投票で選挙は終わったのだ。 いまだに我が町には「一心不乱」ののぼりがはためいている。 無投票で終わったのは我が選挙区だけでない、熊本県内では他…

矢岳神社の白い春。

先週の日曜、天気は晴天。 かってから気になっていた、天草の山々の神社について調べたくなり、 カメラ片手に海岸線をドライブした。 上天草市の南部の東海岸のエリア。 山々は長いなだらかな尾根で繋がり、姫戸町には白岳、龍ヶ岳町には龍ヶ岳、倉岳町には…

4月になれば彼女は

東京に住む、丸ちゃんから、昨日メッセージが来た 丸ちゃんは荻窪で古書店を経営している僕の悪友だ。 もう40年以上も前の春、 京都の大学のキャンパスで僕らは出会った。 夜間だったので、その時、 桜が咲いていたかは覚えていない。 学生会館の演劇部の部…

なにが「電通」「博報堂」だい。(その1)

なにが「電通」「博報堂」だい「ひとりだったら負けねえぞ」これは僕が敬愛する作家「中島らも氏」の名言なのだ。 中島らも氏は作家として有名になる前に、関西の小さな広告代理店で働いていた。(広告屋の前は印刷屋)だった。僕は若かりし頃、中島らも氏の活…

「ネット右翼になった父」(鈴木大介著)を読む。

話題の新書「ネット右翼になった父」(鈴木大介著)を読む。 ラジオ「アシタのカレッジ」で、武田砂鉄氏の紹介を聞いた事がきっかけなのだ。 著者の鈴木氏によれば戦後の激動期を生き、大企業の社員となり定年を迎えた実の父がいつのまにか「ネット右翼の思想…

五家荘の「ドウダンツツジ」

2月も末、例年なら久連子あたりで福寿草の開花を見に行くところだけど、いろいろ所用があり出かける事が出来ないままでいる。残念。 さらに不運なのは、五家荘は去年の夏の豪雨被害で林道の修復工事が進まず、久連子に行くにも大きな遠回りが必要となる。例…

「一心腐乱」

もうすぐ、選挙が近い。過疎化の進んだ我が町の道を車で走ると、土建屋、工場などの入口には「一心不乱」という「のぼり」が立ち始める。保守系の候補者をわが社は応援していますという印なのだ。その「のぼり」の下では栄養の行き届いたぽっちゃり顔の候補…

長野「井戸尻考古館」に縄活に行く。

2月17日~18日にかけて熊本から長野県へ「縄活」に行く。 仕事がどうの、何かふっきらないと、どこにも行けないではないか。 目指すは長野県 富士見町の井戸尻考古館。去年は岡谷市の尖り石考古館で時間をかけすぎ、(長野は広いし、都合のいい時間にバスはや…

猫に餌をやりに行く。(1)

僕の住む町は半島の突端、小さな港町。過疎化が進み、道を歩く人影も少ない。岸壁で釣り糸を垂れる人々は魚が釣れないと昼間でもさっさと竿を終い、次の釣り場に出かけて行く。昔はトンビも居たが、飛び交う鳥の姿も見なくなった。海風にさらされ、こうして…

ブログ、また、引っ越しす。

去年の末、noteから、ハテナブログに引っ越したけど。おじさんにはドメインだの、サーバーだの分からない。もういいやと思い、noteに引っ越ししました。ハテナのこれまでのブログを削除するのももったいないので、このまま、ネット空間をゆらり、遊覧し…

棄民と愚民…映画「水俣曼荼羅」からもうすぐ1年

熊本市の名画座「電気館」にドキュメンタリー映画「水俣曼荼羅」を見に行き、もうすぐ1年になる。上映時間372分の長い映画だ。しかしあっという間に見終わった。地元の水俣病の映画。満員の観客でではなかったが、それでも上演後の客席は熱気があった。幸運…

くまもと里山紀行

今年の冬は五家荘は大雪だった。フェイスブックなどの情報で山の吹き溜まりで約40㎝、二本杉の東山本店まで行く道路は深い雪かアイスバーン。車高の高い4駆しか辿り着けない雪路との事だった。そうして辿り着いても東山本店はお休みなのだけど。 ここ5年で僕…

半分、白い。

頭の中が半分白い…白くなるかもしれぬ…白くなっているのかも知れぬ。 年末にラジオを聞いていたら、若年性認知症の人が出ていた。快活である。活動的である。NHKの全国放送の「若年性認知症」の特集、代表者として堂々出て来て、快活にしゃべれるほどの人格…

「ウランテラさま」の事

倉岳町に諏訪神社があるけど、崎津にも諏訪神社がある。祀られてあるのは建御名方命(たけみなかたのかみ)…天草から遥か遠く、長野県の諏訪神社が総本山、山の神なのだ。羊角湾のほとり、崎津港から崎津教会の前の参道を山手に真っすぐ歩き、苔むした階段を登…

崎津の港にたどり着く。

天草の最深、河浦町。うだうだ車を走らせうねる海岸線沿いに、まぶしい水面の反射光を手で遮りながら愛車は進む。今は合間合間に大きなトンネルが出来て旅の風情も何もない。トンネルの暗がりを飛び出せば、ぱっと河浦町の崎津漁港に出会う。ひねくれものの…

倉岳神社と諏訪神社

今、SNSで話題になっている、天草市倉岳町の倉岳神社に行った。話題になる前に1度行き、なぜ、山頂が他府県ナンバーの車が多いのを不思議に思っていたのだけど、確かに天草最高峰の倉岳山頂から眺める景色は絶景なのだ。東西南北、遮るものもなく、半島…

日本習合論の感想の続き。

前回のブログの続き、「日本習合論」の感想の続き。 天草市本渡の諏訪神社に行った。天草では一番、規模が大きめの神社なのだ。境内も綺麗に掃除されていて、そつのない神社のお手本のような神社だった。社務所には大きな日の丸が掲揚されてあり、祝日には国…

誇大妄想的日常

古代妄想…の話は後にして、縄文土偶の古書は正月読もうと思う。 いろいろ、パソコンを整理していると、5年も前に設置してもらっていた、アナリテイクスが出て来た…出て来たと言っても引き出しの中からではない、忘れていたブックマークからぼんわり浮かんで…