面白半分 猫半分

人としての面白半分な日々と、猫とともに面白半分な日々。熊本在住。頭も半分、おバカさん。

2023-01-01から1年間の記事一覧

京都 萩書房に行った 今年2回目

"> ">知人の主宰する劇団遊劇体の公演の見学の前、なつかしの三月書房の前を通り写真を撮り、京阪三条から出町柳、そこから満員の叡電に乗り一条寺下車、久しぶりの古書店 萩書房に向かった。 叡電がゴトゴト狭苦しい京都の家々の間を縫うように走る時、その…

京都 三月書房に行った。

"> ">僕の99%は過去の時間で出来ている。当然だろう、今、いるこの瞬間もすぐ過去になり、自分の未来の時間との接点は、ほんのわずか。99.99%は過去の時間で出来ている。歳も60も過ぎ、残された時間も少ない。 例えば20歳の人でも彼や彼女の思考のすべては…

気が付けば認知症?その後

"> ">僕はホームページで探し出した熊本県の認知症専門の病院を探し出し予約した。10月13日の金曜日。仕事に何とか区切りを付け、予定では午後2時にその病院に着く予定だった。病院の指示で検査には家人も同行せよという事だった。おそらく僕が嘘をついたり…

演劇「なんじゃ主水」のスキマの向こう。

11月24日に京都で劇団遊劇体の第66回公演「なんじゃ主水」という演劇公演を観た。 舞台は素の空間。民家の中で、登場人物の数だけ座布団が横一列に敷かれ、役者はその座布団に座り客席に向かいセリフを発する会話劇。本来ならば各自テーマについて向かい合い…

紅葉のやまの終わりに。

ほぼ2か月ぶりに五家荘の山を歩いた。紅葉の時期である。カーラジオからは「八代市五家荘地区が今、紅葉の見頃の時期を迎えています」とニュースが流れているが、全然感情が伝わらず、まるでAIの音声のようだ。局アナは、毎年毎年同じ原稿を繰り返し読ん…

海に石を投げに行く。

"> ">2023年10月10日水俣病訴訟、被告の国も県も控訴。 ************************************************ 僕の生まれた家は半島の突端、ちいさな港町。不知火海と有明海のちょうど境界にある。家の前は入り江になっていて穏やかな海の景色が広がり、向こう…

いちりんの花

NHKの朝ドラ「らんまん」が終わった。「らんまん」は日本の植物学の基礎を築いた牧野富太郎博士の史実を元に、博士の生涯をドラマ仕立てにした朝ドラなのだ。近年放送された朝ドラの中で、無理をしてストーリーを作らない、押し付けない、素直な内容だっ…

気が付けば認知症?

最近、よく認知症の事が話題になる。特に、若年性認知症とやらが話題で、気が付けば誰でも認知症になる勢いだ。外見では認知症かどうか、誰も見分けが付かない。骨が折れたり、松葉杖したり、包帯巻いたりしていないので誰も見分けがつかない。本人も。要す…

廃墟に棲む夢を見る

"> ">廃墟に棲む夢…を見るのだけど、そもそも人が棲まないから廃墟であって、これは矛盾した表現なのだ。都会に行き、地下鉄の入口から湧き出るような人の流れを見ていると、そういう都会の住人は廃墟など実感、関心もないのだろうけど、地方ではじわじわと…

2023年夏の読書

この猛暑。頭の中が溶けそうでたまらない。それでも多少は読書をせないかんと思い、本屋に行く。古書店で縄文関係の本を数冊。熊本での古書店の数は少なく、僕の知る限りでは3店しかない。汽水社、舒文(じょぶん)堂 河島書店。天野書店の3社。みんな50メート…

2023年 そんたくの夏

"> ">ようやく暑苦しい高校野球が終わった。早く、夏休みこども電話相談室が聴きたい。(放送終了?)今年の夏は子供たちの頭の中も謎だらけだろうな。 猛暑の日々、10分に1回はラジオから繰り返される「危険な暑さです。外での運動は控えましょう」という暑苦…

晩夏の谷に赤い実、爆(はぜ)る

夏も終わりに近い。 高地の五家荘でも、今年の夏は暑い。 お目当ての白鳥山への林道が多数崩落。 春から今まで、とうとう、 どこにも行くところが無くなってしまった。 その中で何故かハチケン谷の林道だけは台風、大雨でも無事で もちろん小枝はぼきぼき折…

8月15日が過ぎて、街はもとの姿に

また今年も8月15日の敗戦記念日前後に、テレビではいろいろな特集が組まれ、涙を誘った。NHKは一番の頑張り屋さんで識者と若者の対談番組とかやっていたな。 ただ毎年、どーも、違和感を感じるのだけど。 例えば、広島、長崎に原爆を落としたのは誰?…

「君たちはどう生きるか」を見た。 くも猫、映画批評編。

"> ">スタジオジブリ 宮崎駿 監督「君たちはどう生きるか」を見た。くも、ねこ映画批評編。事前の予告も、紹介サイトも何もない。「君たちはどう見るか?」というアニメ映画なのだけど、ようやく映画批評が出始めた。要するにみんな様子を見ていたのだ。特に…

8月15日、敗戦記念日の前に。

8月15日は「終戦」記念日ではない。毎年暑苦しくも思う。8月15日は「敗戦記念日」なのだ。今の日本は8月15日の敗戦記念日からスタートすべきところ、敗戦とどうしても言いたくない輩が多々いるのだ。今年の夏は更に暑苦しい。「台湾有事」という変な言葉が流…

熊谷さんの事。

僕が呼ぶ、熊谷さんとは、山野草のクマガイソウの事で、実在する人の事ではない。 クマガイソウは葉の間から花茎を出し、ぷくんと丸く膨らんだ姿が珍しい蘭科の仲間。花の大きさは10センチくらいあり、なんとものんびり、古風な顔立ちをしている。日本の野生…

猫のノミをつぶす。

我が家は猫の多頭飼いで家に6匹、玄関先に2匹、合計8匹の大家族だ。 みんな野良猫で天涯孤独だがボス猫の名は寛太。次はメス猫のコダマ、そしてポンタ、マーガリン、キナコの三兄弟。(兄弟なのに仲が悪い) 家に最後に迷いこんだ最後の猫がチャーリー。こいつ…

天草 湯島に行った。

">湯島は熊本と長崎の中間、有明海に浮かぶ周囲4キロの小さな島。1637年に起こった島原の乱で、天草のキリシタン教徒が、乱を起こす前に談合したとされ、歴史的には「談合島」とも呼ばれている。 湯島と言う名でありながら湯は出ない。しかし砂浜の向こうは…

鍋ケ滝に10年ぶりに行った。

今や熊本阿蘇の人気スポットの鍋ケ滝に10年ぶりに行った。もともとへぞ曲がりな性格で、自分だけのお気に入りの場所が人気になったら行かない自分なのだ。(こういう性格の人は結構、損する) 10年前は知る人ぞ知る滝で、道沿いに案内板、駐車場もなく、道路わ…

山の精を浴びに行く

前回の2023年極私的山開きから、あっという間に時間が経ってしまった。 (6月18日)天気予報は曇りのち晴れ… これはあくまでも下界の天気予報。朝7時過ぎに家を出て、山に向かえば向かうほど 雨脚は強くなる。重く暗い空…とても晴れそうにない。だが、もともと…

映画「怪物」(是枝裕和 監督)を観た。

"> ">(ネタバレなしの、ただの妄想、極私的感想なり)田舎のショッピングセンターに併設された、日曜の昼下がりのシネコン。いくら話題の映画でも観客はまばら。シニア割りで安く観れた。 映画のパンフを読むに、脚本家の坂元裕二氏が「怪物」のシナリオを書…

東京から帰ると、紫陽花は満開だった。

無事に東京から帰り、頭の中も心配するほどおかしくなかった。今時は気圧頭痛と言われるのか、雨が降ったり曇ったりして空気が重くなると、気分も重くなる時がある。 6月は紫陽花の季節と言うけど、これまではわざわざ写真を撮りに行く気はしなかった。ただ…

「4月になれば彼女は (その3) 」

「4月になれば彼女は(その2)」の続き 熊本から新幹線で東京に向かった。もともと飛行機が大嫌いで、5年前の脳の手術の後遺症で飛行機での気圧変化で頭の中がどうなるか不安だった。1月前にも頭痛がして市内の脳外科でCTを撮り、すでに今年2回目、もうや…

4月になれば彼女は ( その2 )

もう5月も末になった。40年来の友人のN女史が、がんに侵されたという情報を東京で古書店を営む丸ちゃんからのラインで知ったのは3月の始めの頃。「四月になれば彼女は」というブログを書いたのが3月18日。 去年の暮、違うグループのカミやんから、みんなで…

石木ダムと五木ダム。棄民と愚民…よろしくチャットGPT

長崎県の石木ダムが酷い。非道どもが村の田を荒らしまくっている。石木(こうばる地区)の農家が、長崎県の役人から田植え前の用水路を破壊されているのに、周りは見て見ぬふり。誰も助けようともしない。石木ダムは今から約50年前に計画された灌漑用のダム。…

「シニア右翼」(古谷経衡著 中公新書 ラクレ)を読む。

新書ながら大書・名著なのだ。最近の世間の動向について色々疑問に思っていたことが、この本では分かりやすく、きちんとしたデータをもとに著されている。 「なぜシニア右翼が増殖したのか?」そんな事、日頃、漠然としか感じていなかったけど、悲しいかな、…

2013 極私的山開き

2023年4月30日が極私的山開きの日だった。 晴れの天気予報なるも朝から小雨が降り、二本杉は寒かった。 駐車場は多くの車が停まり、たくさんの登山客で賑わいを見せていた。 足ならしとして、雁俣山への道を辿る。 根性なしの自分は山頂を目指すのではなく、…

縄文聖地巡礼と坂本さん。

音楽家の坂本龍一さんが亡くなった。 去年知ったことだけど、坂本さんも縄文ファンだった。 隣町の床屋のオヤジ(高校からの友)に、 坂本さんのような髪型にしてくれと言う。 オヤジは「そがんこと、でけん」と答える。 仕方ないので後頭部を大分刈り上げても…

京都にZABO ( ザボ ) という喫茶店があった。

前回の記事に続いて、今回も京都の思い出を勢いにまかせて書こうと思う。 昔、河原町三条から少し上がった東側、朝日会館の横の古びたビルの地下にJAZZ喫茶「ザボ」があった。全盛期は確か1970年代から80年。階段を降りて、ドアを開けると店の中はL字型…

京都 一乗寺 萩書房に行った。

久しぶりに京都に行き、一乗寺の「萩書房」に行った。店主の井上さんとは、もう30年近い仲なのだけど、お互い人見知りで、ほとんど話はしたことはない。それでも30年近い関係と言いうのは不思議なものだ。京阪から、出町柳、そして叡電で一乗寺に降り立つ。…