面白半分 猫半分

人としての面白半分な日々と、猫とともに面白半分な日々。熊本在住。頭も半分、おバカさん。

般ニヤ~心経その3

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僕の精神安定剤パキシル錠と般若心経なのだ。般若心経はいろいろ取り寄せて読んでみたが、やはり一番いいのが岩波の中村元教授の本だ。最近の超訳本は読めば読むほど味が無くなる。中村氏の本は昭和初期に発刊されたもので、読めば読むほど難解で、自分での解釈や読む力が要求されて何回読んでも味がある。いつもコピーして通勤の鞄に入れて、気分が不安定な時に読み返している。ざっと言うに、般若心経は、観音様が言うに、この世は存在しない。でも、存在しているから存在しないんよ。五感で感じるものすべて、ありそうでなんもない。君の存在もないし、悩みもありまへん。目を瞑り、瞑想して視なはれ、だんだん何も感じなくなるやろーお疲れさ~ん。みんな修行しいやーてな感じか。最後の章で、三途の川の岸へ辿りつき彼岸(あの世)へ川を泳いで渡ろうとしているみんな、もう少しやでー、頑張りやー、お見事、お疲れさーん、仏さん見てはるよー。これで渡り切ったらあんたの人生完成や!と、自分なりに読解している。(なんといい加減な!)

 

金曜日に博多で仕事の会議があり、各県ごとの責任者と懇親会で親睦を深めた。みなさん金の亡者で、いったん半死状態の僕にとってはそんな情報交換、会議など、無駄の極み、土曜に行く猫カフェの事で頭がいっぱいなのだ。ガリガリ亡者の人の金もうけの話より、猫。そして犬が大事じゃい。

 

盛り上がる宴会は次第にカオス混とんの世界。僕の意識は何故か、鳥となって、その宴会の模様を、空の上から俯瞰する。

三途の川の岸にいる人の群れ。みんな騒いで、手にたくさんの財産をぶら下げ三途の川を泳ごうとしている。

あるマスコミの関係者のあつまりなのだけど。大分の山の上の腐ったホテルの話題で盛り上がる。そのホテルの中のセブンイレブンのお節の売り上げは日本一で、下請けに課せられたノルマは一人三段重のお節セット…「僕なんて15段のお節ですよ~」…何故かみんな爆笑の渦…こんな話はこの業界、ざらにあるのだ。うちも以前、熊本県の北部のレジャーランドが800万の取引継続したければ、800万のゴルフ会員権を買えと言ってきたな。誰が暴落した紙切れの会員権を買うもんか。…こんな話はこの業界、ざらにあるのだ。思い出して損した。(つまり800万買わなかった)こんな話はこの業界、ざらざら。

 

テレビや新聞で報道されている美談のほとんどは絵空事の濁流。そんな濁流が渦巻く中を、三途の川と勘違いしてみんな、渡ろうとしているのだな~。彼岸にたどり着けずに、流れに流され、みんなは爆笑しながら、滝つぼへ落ち行く。

 僕は何も身に着けずに身軽に(財産なんてないから)犬かきならぬ、猫かきで岸に泳ぎ着こうと思うよ。

般ニャー心経。般ニャー心経