梅雨の合間を見て、6月20日の日曜に菊池渓谷に行った。菊池渓谷は大雨災害でようやく復旧されたのだ。しかし今回のコロナ騒ぎで更に入場規制がかかり、最近ようやく解禁になった。新しいビジターセンターも出来て、どんなものか見てみたいと思ったのと、おそらく、水量が増え渓谷は湿気で”むんむん”しているだろうから、その”むんむん”さを写真に収めようと思ったのだ。晴天で若葉の色鮮やかな渓谷は僕には似合わない。もちろん運転は家人だが、家人は高速が運転できないので本当は運転禁止の僕が高速を飛ばした。(なにしろ危険) 菊池渓谷は確か5年前に行ったか行かないかの記憶があるが、もう行かないと思った。これが僕の人生最後の菊池渓谷だ。
水量が多く、滝つぼでは白い霧が舞っていた。途中物産館で買った寿司をお尻を濡らしながら河原で食べ、帰路に着く。
足元がどうもふらつくし、僕にはこれ以上のアイデァが湧かない。遊歩道にはいつも期待するのだが山野草の姿が見られない。(これが迷宮、五家荘の山と大きく違うところ)
最後までしっとりした景色だった。娘にラインで写真を送ると撮った本人より、喜んでいた。動と静…父ちゃん、この岩、狙って撮ったね?と聞くが、たまたま気になり撮っただけと答えた。
ライク・ア・ローリングストーン。この岩はいつまで、ここにいるのか?
仕事が面白くなくなったら、もうやめようぜ。人生も同じだ。人生もやめよう。
自分を止めることが出来るのも自分。止めないのも自分。そう思うと気が楽になる。