面白半分 猫半分

人としての面白半分な日々と、猫とともに面白半分な日々。熊本在住。頭も半分、おバカさん。

「僕の時間、猫の時間」

f:id:ztakeda34931230:20200915221128j:plain

昔、学校で読まされた本で「象の時間、ネズミの時間」という本があった。要約すれば、生き物の心臓の鼓動数はみんな同じで、長生きする象はゆっくり心臓の鼓動を打ち、短命なネズミの心臓の鼓動は早く、両者の寿命と鼓動数はほとんど同じという内容だった。

飼い猫の平均寿命は15年~20年。1年で18歳くらいまで成長し、その後は1年を人間でいえば約4年分歳をとるそうだ。15年生きて人間で約80歳か。人間の男の寿命は運良くて約80歳。あと20年が余生となる。うちの猫どもは一番年長の寛太が40歳、残りは30歳くらいか。ちょうど僕が寿命の時に猫どもも寿命もきて一緒にあの世行きとなる。普段、頭の悪い僕が、えらく計算高い生き方をするなと自分でも不思議に思う。ただ、あと20年が余生というのは健康体の場合であり、脳に大けがしている僕はそんなに長くはないかもしれぬ。

夜に目が覚め、なかなか眠れない時にリアルに「死」を意識する。「詩」を意識する感受性は僕にはない…。人が悩んでいる時に、我が家の猫どもは何とのんきなことよ。僕を取り囲むように猫のサークルが出来ている。このサークル内を流れているのは「僕の時間、猫の時間」どっちなのだ?いわば僕は猫の時間の結界の中にいて悩んでいるわけで、バカ猫どもの何も考えていない、平和な寝顔を見ていると、なんか自分の命が守られている気がしてくる。僕の残りの余生は猫の時間とともにある。それでいい。少し安心する。明日も無事に目が覚めますように。