面白半分 猫半分

人としての面白半分な日々と、猫とともに面白半分な日々。熊本在住。頭も半分、おバカさん。

難題

子供のころより困ったときはみんなで力を合わせて頑張ろうと、教え込まれてきた性分なのだつまり、60を過ぎた今でも、人に迷惑かけるな、他人を貶めるなと骨の髄までしみ込んできた人生なのだが、つまり、言い換えれば今の世の中、骨の髄までそんたくの仕組みでがんじがらめなのだ。空気を読むか読まないか、田舎に行けば行くほど監視されている気分に悩まされる。地元のマスコミは地元の企業、政治屋の不祥事は一切報道されない。報道したら、死ぬまでその関係者に恨まれる。県内どこに居ても、どうしても追いかけてくる。彼らはどこにも行けないからだ。転勤があり、何のしがらみもない全国紙の報道だけが、田舎の嘘を暴く。僕も地域の小さな区の役員(人手不足の為!)だけど、いきなり何をいいだすか、みんな怖がっているのがよくわかる。だからみんなで力を合わせて地域おこしなのだ。政治の話は禁句。

この前、副知事を退職して東京都知事選挙に出るという小野氏も大変だったろうと思う。田舎のあさましい有力者は、小野氏がやってくると、何かお金(補助金くれる)と待ち受け、赴任直後は大歓迎。しかし氏がその後、何か新聞のコラムで書いていたが、8割くらいは社交辞令もあり熊本の事をほめていたが、残りは、言いにくそうに、熊本の大人はもう少し謙虚に、もう少し人の意見を聞けばいいのにと書いていた。ここまで中央集権の縮図、代々無能な田舎の有力者は、地域の為に自腹切ることは絶対しないから、金持つ役人を脅したり、なだめたり、すかしたりしてお金を踏んだくり自慢するしか仕事はない。もういい加減、地域を元気にするという小銭をばらまく里もんプロジェクトや、フードバレー事業も結果は同じスタイル。すでに自力があって自腹で活動しているグループに、どうしても不足分のお金を補助してあげたらいいが、県の職員が企画書代筆してあげたりして補助金ばらまきのノルマを果たすのはよくない。地元新聞に紹介されただけで、具体的な成果は紹介されてないのだ。地域創生だの、地域おこし協力隊だの、みんないい歳こいて、自腹で地域興しが出来なくてどうすると思う。この程度の民度の国のわが日本。だからコロナでイチコロなのだな。

地域の特産品が売れなくなれば、みんな補助金で通販サイトで、頑張ろうなのだが、どんな、こだわりがあろうがなかろうが、通販の世界はきびしい。顧客に必要とされないものは絶対売れないのだ。みんなで仲良く談合すればするほど、地域の特産品の特徴がなくなり、どこでもあるような、地域おこしセットになる。こんな意見を言い出すと熊本、田舎を追い出されるのは決まっているので、もう僕は何も言わないのだ。小野さんが東京都知事選挙に出る決心したのは、熊本を出て、何か言いたかったのだろうな。